こんにちは、さっこいチャンです。

年上部下、おじさん部下の扱いが分からないと思っている人「自分30歳、おじさん部下45歳。初めて年上の部下をもったけど、自分にはおじさん部下の評価権限もなく、自分のコミュ力だけでマネジメントしなくてはいけない、どうすればいいの・・・」
本日はこういった声にお答えしていきたいと思います。
・おじさん部下にはこれで対応
・おじさんへの理解、これで見方が変わると楽になる
・働かないおじさん部下を動かすと、評価のチャンス
・リーダーだけで対応しなくて良い
この記事を書いている私は、人材会社で勤務し40代50代のおじさん社員を動かしています。
例えば、誰がマネジメントしても連絡がとれない50代の社員を、電話すると2,3コールで出るようになりました。誰が見てもやる気のない50代の社員が、空気を察して意見を言うようになりました。
この実体験に基づいて記事を書いていきますね。
おじさん部下にはこれで対応

私が年上の方に接する時に心がけていること、それはどんな人であっても
「敬意を持って接しています。」
年上部下と言っても、人柄や経験は多種多様ですよね。
①部下なのをわきまえ周りに上手く聞き、腰が低く、成長意欲があるおじさん
②指示されるのが嫌いなプライドが高いおじさん
①のおじさんは全く問題ないです。②のおじさんのタイプが厄介だと思います。
②のおじさんの場合、気を付けるポイント
・年下が上司なだけで、十分プライドが傷ついています。
・プライドが傷ついていると、自分を守るために攻撃的になります(人間の防衛本能)。
・横文字、略後は会話で使わない。(このワードを知らなかった場合、傷つきます)。
※その後、難しい言葉を恐れて会話を避けてくるかもしれません。
・最新の話題は、説明をつけて会話をする。
・指示はしない、相談をし、自分で動いてもらう(本当はやって欲しいことですが、相談という形で指示に変えます)。
・一度、おじさんと1対1で1時間以上は時間をとり、否定せず話をじっくり聞く(これすごく大事です、こころ開きます)
とにかく、プライドは初めから傷ついています。
傷ついているのに、略語や横文字で更にプライドを傷つけ、指示し傷つけたらもうおじさんは動きません。
おじさんへの理解、これで見方が変わると楽になる

おじさんと呼ばれる年齢だと、恐らく40代50代ではないでしょうか。
その年頃の、人間の変化について理解すると「おじさんって頑張っててすごいね」と思えます。
ユングは、人の一生を”前半”と”後半”に分けて考えました。40歳前後を「人生の正午」と考え・・・人生の”後半”は中年期以降に当たり、体力や記憶力など一部の能力は衰えていきます。
ユング「個性化」の理論
年上部下が新しいことを覚えられなかったり、意欲がなかったりするのは
本人の性格ではなく「人間の機能が衰え始めている」のです。
また、中年期は抱えているものが多いとされています。
・家のローン返済
・子供の教育資金
・配偶者と人間として結びつくこと
・老年の両親の世話
・中年期の生理的変化を受け入れ適応する
自分では思うように覚えられなかったり、日常生活でお金のことや、両親のお世話など
たくさんのことを抱えて生きています。人間として機能の衰退は実はショックを受ける人も多いです。
働かないおじさん部下を動かすと、評価のチャンス

プライドの高いおじさん部下を動かすのは大変ですよね。
しかし、そんなおじさん部下を上手く動かすことができたら、「あなたのマネジメント力は一目置かれます。」
もしかしたら、あなたの元だったら上手く働かないおじさんを動かしてくれるかもしれないという期待あっての配属の可能性もあります。
私は人材会社に勤めているので、適切なスキルを持った人材を現場へ提案します。
その際に、現場からの年齢に関する要望は、下記2つに分かれます。
①現場リーダーの年齢が若いので、候補者もリーダーより若い方が良い
②年齢は関係なく、スキルがあれば大丈夫
そして、注目すべきなのは②でOKと受け入れてくれたリーダーはマネジメント力が高く知らぬ間にどんどん昇進していきます。
どんな人でも上手くコントロールして、昇進のチャンスへと変えています。
働かないおじさんを動かし、自分のチャンスへと変えていきましょう。
自分のためにと思うことが大事です。
リーダーだけで対応しなくて良い

年上部下には長年悩まされている。おじさんを理解したり、対応を変えるなど、そんな気持ちにはなれないと思っている方がいれば、「リーダーだけで対応しなくて良い」ということです。
人には合うと合わないがあります。
チームメンバーを見渡してみて下さい、若干でもおじさんの反応が良いメンバーがいれば
そのメンバーがおじさんに相談という形で指示をだしてもらっても良いと思います。
動かないのであれば、やり方を変えてみましょう。
私も人材会社に勤めており、人と合う合わないがあります。
この人には、私が対応。この人には、別のキャリアコンサルタントが対応と分けています。
その方がスムーズに進むことが少なからずあるのです。
目の前の年上部下に悩むのではなく、もっと長い先をみて下さい。
今悩んでいるおじさん部下という要因が、あなたを昇進のチャンスに変えてくえるかもしれません。
それでは、健闘をお祈りしています。
今回のユングの理論や中年の理解も「聞き方」の範囲に含まれます。
是非、聞き方を身に付けより良い人生が訪れますように。