【部下がやる気ない】ほとんどのリーダーが見過ごしていること。実体験で解説。

部下がやる気がない
「何度説明しても分かってくれない、
励ましたり叱ったり色んなアプローチを
するが変わらない。
一体どうすれば良いんだろう・・・」

部下がやる気がない場合、
「部下をよく観察し、よく聴くこと」をオススメします。

やる気がない部下に下記のことをするのは、オススメしません。
部下を追い込んだり、退職へと導いてしまいます。

・ハロー効果 ( = 特定の劣った一面でその人のすべてを評価してしまう ) で「ダメなやつ」というレッテルを貼る
・根性論で解決しようとする 例:原因も分からず大丈夫だよ等と励ます、行動を強要する

「やる気がない」は氷山の一角 黄色信号が点滅しています

リーダーは部下と、四六時中一緒にいるわけではありませんよね。
職場で見ている部下の姿は、部下という人間のほんの一部だと理解して下さい。

リーダーにとって悩ましい「部下のやる気がない」というフレーズには実は多くの原因が隠されています「やる気がない症状」は氷山の一角と思って下さい。
海の中には、たくさんの原因が隠されています。リーダーは是非この海の中の原因を理解しようと努めて下さい。
海の中の原因まで、聴いてくれようとする姿勢があれば、きっと部下に信頼されるでしょう。

実際の経験談

私は仕事がキャリアコンサルタントなので、社員面談を日々実施しています。「現場でやる気がない」とリーダーから相談があり、傾聴のスタンスで原因まで漕ぎつけます。

実際に「やる気がない」と言われた社員の、隠れていた原因を列挙します。

・A君の場合:
クレーム内容 → アウトプットが少ない、連絡しても返信がない
やる気がなかった原因 → 両親が精神疾患で夜中まで対応しており、日中にやる気が出なかった

・B君の場合:
クレーム内容 → 現場で「どうせできない」などやる気がない発言をする
やる気がなかった原因 → 今まで失敗の連続、自信の欠如の連続

・Cさんの場合:
クレーム内容 → 仕事をお願いしても、ずっと出来ないままでいる
やる気がなかった原因 → 業務を覚えても忘れてしまう、怖くて聞けない、発達障害の可能性

原因は、十人十色で同じ人はいません。
何が原因なのか特定する必要があります。相手が話しやすいように「傾聴」のスタンスで聞くことは必須です。

原因も分からずに、「やる気がない」という症状だけ見て、頭ごなしに叱るや大丈夫だよと軽く言う事は信頼関係を損ねてしまいます。

※その他の理由

・人は大きなストレスを抱えていると動かなくなります。
・対人関係が苦手で「どう思われるかな?」と考えすぎ自分から行動しない。
・やってはいるがアピールが苦手。
 これらも、やる気がないと思われる原因となります。

B君の成功事例

B君はその後、現場を異動しました。
そして、異動先の現場で活躍をしました。一体彼に何が起こったのでしょうか。

B君の「やる気がない」と言われた内容:
クレーム内容 → 現場で「どうせできない」などやる気がない発言をする
やる気がなかった原因 → 今まで失敗の連続、自信の欠如の連続

私が行ったこと

自信の回復につながるような「褒める」を実施しました。
実はB君正義感がありちゃんと考えて行動していました。昔から先生にやれば出来る子だと言われていたそうです。
行動を起こすには、感情を刺激する必要があります。B君が行った行動を列挙し、具体的に褒めました。

新しい現場で

B君はコニュニケーション能力があり、誰とでも話すことが出来ます。
B君は素人でしたが、現場のリーダーがプログラムの仕事を「横について一緒に行った」ことでプログラムが出来るようになりました。この出来たが彼に自信を与えました。
「一緒に」というところが大事です。1人でやってと任せると、分からなくて逆に自信が低下します。
自信がない子には、「小さな成功を積み重ねる」とどんどん自己肯定感が上がっていきます。

そして、B君は誰もが希望するような、最新のプロジェクトに入りメイン担当として現在活躍しています。

B君の証言

現場のリーダーが自分の転がし方を良く分かっている声掛けをしてくれた。
今は、仕事が楽しくて不満はない。

「環境が変わったこと」、②「リーダーの声掛け」、③「小さな成功が積み重なった」

やる気がないと思われていた社員は、上記の3つの要因で変わることが出来ました。

「やる気がない」とひとくくりにせず、よく個人を見てあげることが大切です。
原因を傾聴のスタンスで聞いていくと、きっと個人に合った解決方法が出てきます。個人の背景まで聴かないと出て来ません。

トラブルがあったり、何か現場で問題があるときに
「傾聴」のスタンスをとって対応するのが基本です。

リーダーには「傾聴」が備わっていることが基本です。
正しく聴かないと、どんな問題も解決していきません。

是非、「傾聴」を身に付け部下との色んな問題解決に役立てて下さい。
それでは本日はこれで終わりとします。

関連記事