こんにちは、さっこいチャンです。
部下のマネジメントの前にやるべき1つのこと。
それは、「自分自身を整えること」です。
人を率いていく上では、自分が部下にいかに大きな影響を与えているか、自分の考え方や行動がどれだけ伝染しやすいか、自分の部下のやる気や積極性をどれほど引き出しているか、つねに意識している必要がある。
どんなリーダーも、自分が組織の雰囲気を決定していることを知らなければならない。
アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方 マイケル・アブラショフ
リーダーの態度やその日のコンディションは、組織の雰囲気に大きな影響を与えます。
私はキャリアコンサルタントの仕事をしており、多くのリーダーの様子を見て観察してきました。上手くいっているリーダーには、自分自身を上手くコントロールするすべがあることに気付きました。
逆に上手くいっていないリーダーは、視野が狭くなり自己抑制ができていません。
・整わずにマネジメントすることのリスク
・成功者の切り替え方法
・整わない時に害を最小に抑える方法
・レジリエンスを育てる方法
整わずにマネジメントすることのリスク
リーダーは中間管理職である場合が多く、様々な刺激で気持ちが乱れる機会を多く持ち合わせていると思います。
数字を背負う責任、上司からの命令、部下の目標達成管理、家族との問題など数えたら切りがないです。
もし、乱れた気持ちのまま業務をしていたら、どんなリスクがあるでしょうか。チームの目標を追いかけているようで、そのストレスゆえ目標を遠のける行為をしている可能性もあります。
・挑戦の道を選ばず、自分を守る選択肢をとる
・やるべき事を先延ばしにする
・話に集中できず、その場を切り上げようとする
・全体を見渡せなくなり、目の前だけの事象で判断する
・人の意見を聞ける器がなくなる
・人に対して攻撃的な口調になる
・常に責任逃れの道を考えている
一言で言うと、整わずにマネジメントすることは、チームを滅ぼします。
私の体験談になります。
私の上司はかなりネガティブで、毎日深夜2,3時まで深酒をし、翌日呂律がまわらずに出社してきていました。
そして、常に目標数値を低く設定する為に営業と揉め、部下に対し心無い言葉を使い嫌われ、会議では常に責められないように何も発言していませんでした。以下続く・・・↓
私が企画する研修のパワポ資料が20ページ以上に及んだことに対し、資料を見た後に
「いったい何時間研修するつもり?」と一言目に言いました。
部下としての心境は、「他の部署へ異動相談しようかな」「転職しようかな」と頭に浮かぶ日々が続きました。
そして、この上司は自分自身がそういった振る舞いであることに、気づいていないのです。
無意識でやっていることは、意識してやっていることより質が悪いですよね。
上司も人間なので、そんな日もあることは理解できますが、
これが常態化しているとチームのやる気が失われていくことは確かです。
ちょっと私の上司は酷すぎますがね ( 笑 )
少なくとも、レベルがマイナスな心理状態ではなくゼロの状態からマネジメントをして欲しいものですよね。
成功者の切り替え方法
世界の成功者には、思考を切り替える方法を持っている人が多くいます。
世界のトップ企業ともなれば、従業員も多く、抱える問題の規模も大きくなり、整わずに仕事をしていたら務まりません。
成功者の象徴・世界のトップ企業の経営者スティーブジョブズは瞑想をこよなく愛していたことで有名です。彼はヒンドゥー教の哲学に基づいた瞑想法である「クンダリニ・ヨガ」を行ったり、仏教の禅の要素を取り入れた瞑想を実践したりしていました。ジョブズは、瞑想を通じて自己探求や集中力の向上、ストレスの軽減などを追求し、それが彼の成功に貢献したと信じていました。
整わない時に害を最小に抑える方法
だが、リーダーとてスーパーマンではない。まったく元気が出ず、前向きな気持ちになれない日もある。そんなときはどうすべきだろうか?大事なのは、自分が与える害を最小限に抑えることだ。
アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方 マイケル・アブラショフ
私は自分が明らかに「ダークサイド」に落ちているという日には、乗組員との接触をなるべく減らして、せめて害をまき散らさないようにしようと決めたのだった。
整わずに部下に接触し、信頼関係を壊すよりも
整わないと感じていたら、部下と接触しない方が数倍マシです。
言葉や態度で信頼関係を一度失ってしまったら、回復までに相当な時間がかかります。
余計な一言が人間関係を壊します。何も言わないように心がけると方が良いでしょう。
レジリエンスを育てる方法
組織で仕事をしていると、ストレスになるような出来事は避けられないですよね。
そんな時に、上記のように思考を切り替えることは大切です。
そして、ストレスがあったらストレスを受け回復する力を養うことも大切です。
これを「レジリエンス(心の回復力、立ち直り力)」と言います。
ものごとが自分の思い通りにいかず、落ち込んだときに機能します。
気持ちを切り替え、やり直そうという意欲のもとになります。
レジリエンスが高ければ、失敗からのショックを引きずらなくなります。
また頑張ろうと思えるようになるのです。
レジリエンスのイメージとしては、「心がタフ」ではなく、「心がしなやか」な様子です。
・生活習慣を整える:十分な睡眠、バランスの取れた食事、運動
・友達や家族とのつながりを大切にする:ストレスの多くはサポートしてくれる人がいると乗り越えられます
・ポジティブな思考になる:ネガティブな考えから離れ、感謝の気持ちを持つことが大切です
レジリエンスはすぐにではなく、徐々に育っていきます。
整っていないと感じたら瞑想などで思考を切り替え、土台となるレジリエンスを鍛えるためには少しずつ上記を実践してみて下さい。そうすると、刺激があってもしなやかに回復する力が身につきます。
リーダーが整えば、チームはリーダーのダークサイドの影響を受けなくなり、健やかにチームも成長していきます。
是非、実践してみて下さいね。