部下が話しかけて来なくなる2つの理由

こんにちは、さっこいチャンです。

人材業界で15年勤務し、リーダーへ聞き方の研修をしています。
どのような場面においても部下とコニュニケーションをとる上で
「聞く力」という基礎が非常に大事だと感じています。

今回は、部下が以前よりも話しかけて来ない、質問して来ないと感じるリーダーの方、
是非見て頂ければと思います。
もしかしたら、日頃部下とのコミュニケーションで
無意識にやっている2つのNG行動があるかもしれません。

①部下の話を無意識に否定している

基本的に、人は自分の話を否定されると、否定してきた相手への信頼感が下がり、
次に自ら行動を起こそうとした時に、その気持ちにストップがかかります。
最悪の場合、その部下が二度と話しかけて来なくなるケースもあります。

話しかけて来ない、質問して来ないのはリーダーの
無意識の否定が積み重なった可能性が高いです。

ここで注意して欲しいのが
「否定している」つもりはないが、「否定」と同じ表現をしてしまっている場合です。
下記をご覧いただき、今一度自分と部下のやり取りをチェックしてみるのがおススメです。
気づいたら即座にできる簡単な対処法もあるので、是非行ってみて下さいね。

即座にマイナスな反応をする


「そうかな?」「そんなことないでしょ」「うーん、、(否定的に)」と相槌のように
軽い気持ちで言っているかもしれませんが、この反応で話す意欲が下がります。

一瞬心の中で「そうかな?」「違うでしょ」と思ってもそれを表に出さず、
「うんうん」と話を続けさせてみて下さい。 これだけで、リーダーへの信頼感が上がります。

逆の意見を言ってしまう


上司が部下と逆の意見を言う事も、否定と同じです。
そして、それ以上部下は話せなくなります。
上司という役職は、部下にとって大きな影響力を持っていることを忘れないでください。
そして、部下の評価をしているのであれば尚更です。

部下から考えを求められないのであれば、特に自分の考えを言わなくて良いです。
特段決断や決定を求められない場面であれば、部下の意見を聞くことに徹してください。

全部まで話を聞かず遮る


途中で別の話をしてしまう、話の一部だけにフォーカスするのも、心地よいものではありません。
人の話は、全部まで聞かないと相手が本当に何を言いたいのか分からないものです。
話が途中で終わると、聞いている方も別の解釈となり誤認識が生まれます。

部下が全部話し終わるように、肯定的な態度をとり、話が流れるように頷きでアシストしてください。

②部下へ話を聞いているというサインが表現されていない

無意識に多くの人がやってしまっているNG行動です。
人は「自分の話をちゃんと聞いてもらっている」と認識すると、相手へ安心感を覚えます。
逆に聞いているというサインがない場合は、不安な気持ちになり話すのをやめてしまいます。

⇒相手の目をしっかり見る、相手に分かるように頷く、しっかり声に出して「うんうん」と相槌を打つ。
全て相手に伝わるように表現をすることを意識して下さい。

人が話しかける、質問をしに来るという能動的な動きは、土から芽が出るのと同じです。
安心して話せる環境があってこそ、行動が出来るのです。
せっかく出たやる気という芽と、上記にあげた否定的な反応をして芽を潰すのとでは
会社にとってどちらが価値があるでしょうか。

人のやる気を奪う事、信頼関係を崩す事は、回復に時間がかかります。
それは、後に退職という選択肢にもつながる事を覚えておいてください。

そして、今回の記事で書いたことは聞き方の範囲にもなってきます。
聞く力を身に付けることは、部下のやる気にもつながる大きなスキルです。

是非、聞き方の知識を身に付けて、部下との関係性を向上して頂ければと思います。