「部下が言うことを聞かない」徹底解析:2つの原因と対処法

部下が言う事を聞かない
「お願いした仕事を仕上げて来ない、
連絡しても反応がない。一度話し合ったが、
時間が経つとまた元に戻ってしまう。
もう大人なんだから、しっかりして欲しい。一体どうすれば良いんだ・・・」

「部下が言う事を聞かない」という悩みを持っているリーダーは多いです。
私はキャリアコンサルタントをしており、今まで300人以上の社員と面談してきました。

リーダーからの要望で、実際に部下と面談し、言う事を聞かないには2つ種類がある事が分かりました。本日はその2つの原因と、原因にあった対処法をお伝えします。

先にお伝えすると、2つの原因とは「部下自身の問題か、リーダーの問題か」に分かれます

それでは、早速見て行きましょう。

本記事の内容

・部下が「言う事を聞かない」とは、どんな行動や態度ですか?
・行動に合わせた対処法

部下が「言う事を聞かない」とは、どんな行動や態度ですか?

「言う事を聞かない」という言葉は、実は抽象的です。
大事なことは、実際に「言う事を聞かない」とは、どんな行動でしょうか?具体的に振り返って行動や言動を思い出して下さい。

思い出してもらったら、2つの種類に分ける事が出来ますが、どちらでしょうか?

①部下自身の原因から来る言動

②リーダーが原因から来る言動

どちらの原因も、「言う事を聞かない」という態度で表れるので、良く観察が必要です。

①部下自身の原因から来る言動

1. 物事を不適切、悲観的に捉える思考の癖がある:自分に影響を及ぼす事柄に対して否定的な言動をします。
2. その場に適した表現方法を理解していない:攻撃的ではないが、話せば逆の意見を言います。
3. 感情のコントロールが出来ない:急に怒ったり、イライラした態度を見せます。
4. 気力が沸かない
問いかけに対して無反応だったり、仕事の仕上がりがなかったりします。
5. 困っている問いかけに無反応

1. 物事を不適切、悲観的に捉える思考の癖がある
自己肯定感が低い人に多いですが、自分を否定されると思い「攻撃的になる」か「やる気がない」態度をとります。これは、人間に備わっている自分を守る防衛本能です。強めの攻撃性あります。自分に影響を及ぼす範囲について言う事を聞かないですが、自分の範囲外だと特に反対しません。

2. その場に適した表現方法を理解していない
今まで育ってきた環境から、適切な自分の意見の表現方法を知りません。
攻撃的な表現しかしない人(悪気ありません)、反抗する事で自己アピールする人など表現方法は様々。

3.感情のコントロールが出来ない
ある言葉で急に怒ったり、イライラした態度を見せます。捉え違いなどもあります。
視野が狭かったり、多角的に捉えられない傾向があります。

4.気力が沸かない
人は、ストレスが大きいと行動が制御されます。リーダーに反抗している訳ではありません。
動けない、考えられない、リーダーの問いかけに反応できない、仕事が出せない。

5.困っている
困っている、相談できないと反応がなくなります。リーダーに反抗している訳ではありません。実は、困っていて相談できるのは1つのスキルなんです。この相談するスキルを身に付けていない人は意外と多いです。

②リーダーが原因から来る言動

1. リーダーに不信感を持っている:最初から反抗的な態度で、全てに反対してきます。
2. 攻撃的なリーダーの場合、危害を加えられないように反応薄目
反応が薄目で、遠回しにいつも断る

1.リーダーに不信感を持っている
人間は最高に人を嫌ってしまった場合、相手が良い意見を言っても、良いと捉えられず全て否定的な意見を言ってきます。これは関係性が末期の状態です。

2.攻撃的なリーダーの場合、危害を加えられないように反応しない
仕事は通常通り上げてきます。こちらが問いかけると反応薄めだったり、あまりyesという返答をしないです。それは、攻撃的なリーダーなので関わりたくないと思われています。

行動に合わせた対処法

部下自身の原因から来る言動の対処法 → 部下を症状に合わせて育てましょう

1. 物事を不適切、悲観的に捉える思考の癖がある
:成功体験を積んだり、行動に対してフィードバックし自己肯定感を向上させていきましょう。自信がついてくると、やってみようという気持ちになり反抗心が減ります。また、不適切な考えにならないよに説明多めでいきましょう。

2.その場に適した表現方法を理解していない
表現方法を知らないだけなので、是非「アサーション」という表現を身に付け今まで知っている表現以外に表現の技術を身に付けさせましょう。

3.感情のコントロールが出来ない
視野が狭まく短角的な思考なので、その部下が感じてる状況以外の見方も言ってあげましょう。多角的に物事を見る癖がつくように根気よくです。

4.気力が沸かない
ストレスが何か?を傾聴の姿勢で聞きましょう。ストレスを除去するように努めて下さい。

5.困っている
:反抗する気持ちはないですが、仕事が分からなくて困っています。目線を落とし、中学生でも分かるようなスタンスで仕事の説明をしてあげて下さい。「これくらい分かっているだろう」は禁物です。

リーダーが原因から来る言動 → リーダーが変わりましょう

1. リーダーに不信感を持っている
:全てに否定してきます。リーダーに対して、不信感マックスです。
リーダーが今まで無意識で発言したり、指示したりしてきた言動で部下は自尊心が傷ついています。
信頼関係を取り戻すのは大変でしょう。傾聴を学び、実践することをオススメします。まずは、相手を否定せず「どうして反対意見を言ってくるのか?」にじっくり耳を傾けて下さい。継続して傾聴のスタンスでいれば、いつか相手も変わる可能性があります。

2.攻撃的なリーダーの場合、危害を加えられないように反応薄
:どんな事で攻撃されるか分からないので、反応を極力しない。何をされるか分からないので、yesと言わないです。リーダーはアサーションのコミュニケーション技法を学びましょう。自分の意見を通す方法は、攻撃的に相手を言い負かすことだけではありません。そして、リーダーは自分自身を整え、部下の考えを受け入れましょう。

まとめ

まずは、部下がどちらのタイプが見極めが必要です。

①部下自身の原因から来る言動

1. 物事を不適切、悲観的に捉える思考の癖がある:成功体験を積んだり、行動に対してフィードバックし自己肯定感を向上させていきましょう
2. その場に適した表現方法を理解していない:「アサーション」という表現を身に付けましょう
3. 感情のコントロールが出来ない:多角的に物事を見る癖がつくように根気よくです
4. 気力が沸かない
ストレスを除去するように努めて下さい
5. 困っている目線を落とし、中学生でも分かるようなスタンスで仕事の説明をしてあげて下さい

②リーダー自身の原因から来る言動

1. リーダーに不信感を持っている傾聴について学んでください。否定はもうしないでください。

2. 攻撃的なリーダーの場合、危害を加えられないように反応薄目アサーションのコニュニケーション技法を学びましょう

いかがでしたでしょうか?
まずは、部下の症状がどのタイプか見極める事からスタートです。

それでは、本日はこれで記事は終わりにしますね。